アンダルシアの犬【評価:70点】

アンダルシアの犬

あらすじ・概要

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シュルレアリスムの傑作と評される、実験的ショート・フィルム。アナキズムに心酔していたブニュエルによる、「映画の機能を否定した映画」。大筋で男性と女性の情のもつれを描くものの明快なストーリーはなく、冒頭の女性が剃刀で眼球を真二つにされるシーンに始まり、切断され路上に転がった右腕を杖でつつく青年、手のひらに群がる蟻など、脈略のない、だが衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれる。それらはブニュエルとダリが互いに出し合ったイメージ群であり、観客はそれらのイメージから、何かしらを感じ取る事を要求される。

初めて上映された時、ブニュエルは観客の抗議を予想してポケットに投石用の小石を詰め込んでいた。しかし、パブロ・ピカソ、アンドレ・ブルトン、ジャン・コクトー、マックス・エルンスト、ル・コルビュジエ、ルネ・マグリット、ポール・エリュアール、ルイ・アラゴン、マン・レイ、トリスタン・ツァラらを含む観客は拍手喝采で映画を迎え、ブニュエルはシュルレアリスト・グループへの参加が許された。

前述の女性が目を剃刀で切られるシーンでは、ブニュエルによれば死んだ子牛の目を用いたそうである。その事実が世間に広まるまでは、豚や馬の目、もしくは死体やスタッフの手作りによるものなど様々な憶測が飛び交っていた。
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タイトル アンダルシアの犬
製作 1928年
原題 UN CHIEN ANDALOU
製作国 フランス
上映時間 17分
ジャンル ドラマ
監督 ルイス・ブニュエル

脚本 ルイス・ブニュエル
サルバドール・ダリ
出演者 ピエール・バチェフ

評価

70点

レビュー

わずか17分間の映像に詰まった二人の夢の断片

これはルイス・ブニュエルとあのサルバドール・ダリの夢を映像化した前衛アートである。

わずか17分ながら1928年にすでに映画からの脱皮を目指して作られたという。

映画からの逸脱を目指したという位なので映像がとにかく強烈だ。

人によってはトラウマになる可能性もある。トラウマになるは意味もわからないわだと散々な目にあう可能性もあるのでもちろん万人にはお勧めしない。

なので以下にオススメする人を記述しておく。

【勧める対象人物】

・前衛アートに興味がある。
・ダリが心底好きだ。
・夢に興味がある。
・フロイトとユングに興味がある。
・残酷な描写も平気だ。

これに当てはまる人は自ずとわかると思うがこの作品の物語を理解しようとするのではなく肌や目など全ての器官を総動員して感じる映画だ。

どんな現象が起こっても不思議と思わない夢の中のように…

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