あらすじ・概要
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知的障害のある息子・トジュン(ウォンビン)を、母親(キム・ヘジャ)は常に心配していた。トジュンには悪友・ジンテ(チン・グ)がおり、トジュンが轢かれかけた議員のベンツに復讐した際、協力したジンテからバックミラーを破損させた責任を転嫁されたことから、母親は彼との絶交をトジュンに勧めるほどであった。
ある日、トジュンはナンパしようとした少女(チョン・ミソン)に逃げられた。その翌日、少女は死体となって発見され、トジュンは殺人容疑で逮捕された。息子が殺人など犯すはずがないと信じる母は、警察や弁護士に追いすがるが、その努力も無駄と知り、自らの手で事件を解決しようと奔走する。
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タイトル | 母なる証明 |
製作 | 2009年 |
原題 | 마더/MOTHER |
製作国 | 韓国 |
上映時間 | 129分 |
ジャンル | 恋愛 |
監督 | ポン・ジュノ |
脚本 | パク・ウンギョ ポン・ジュノ |
出演者 | キム・ヘジャ ウォンビン |
受賞 | アジア映画大賞2010年4回:作品賞 |
評価
レビュー
それでもぼくはやってない
陰惨な女子高生殺害事件の犯人にされた知的障害をもつ息子と真犯人を見つけ無実を証明するために走る母親の愛の物語。
この監督、殺人の追憶の時も後味悪い映画作るなぁと思っていたがこの作品は二重にも三重にも後味が悪い結末が待っていた。
ここまで行くと悪趣味を通り越して人格破綻者。
よく映画であの人は悪魔だとか人間の恐ろしい部分を見たとかそんなレベルでなくひたすら胸糞の悪いドロドロのカラシを傷口にグリグリ塗りこまれた感覚に陥る。
心の弱い人は見ないほうがいい。母のアガペーなんて期待するとどん底に突き落とされる。
いや嘘ではない。この映画のテーマはまさしく母の無償の愛でありそこはラストまで徹底的に貫かれている。
ただ料理の仕方の違いなのだ。
意図的にこの監督の悪趣味レシピを口元に突きつけられるのだ。
嫌悪でデコレーションされたこの作品はかなり覚悟をして見なくてはいけない。
本当はこの監督の真相(ネタバレに理由書きます)がわかったので1点もつけたくないが良くも悪くも心がどれだけ動いたかという基準に合わせるとこの点数になってしまう。非常に残念だ。
既に観た人なら分かると思うがこのタイトルをつけてしまった僕も相当悪趣味かもしれない。その反省は踏まえつつ。胸糞耐性の強い人にだけお勧めするそんな作品。
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