あらすじ・概要
オリーヴ・ヒギンズ・プローティの1923年の小説『ステラ・ダラス』(Stella Dallas)の3度目の映画化作品。
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酒場で女バーテンダーとして働くステラは、富も教養も持ってないが、それでもプライドを持って力強く生きていた。そんなある日、医者の卵であるスティーヴンが彼女に一目惚れし、価値観の違う二人は付き合うようになる。ところが「住む世界が違う」二人の間には次第に溝が生まれていき、しかもステラは妊娠していることが発覚する。この報せを聞いて、ステラにプロポーズをするスティーヴンだったが、彼女は「自分は一人でも生きていける」とこれを拒否するのだった。そして月日は流れ、ステラは娘のジェニーと二人で幸せに暮らしていた。しかし、年頃になったジェニーは、チンピラ風の男ジムと付き合うなど、次第に母であるステラと衝突するようになってしまう。
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タイトル | ステラ |
製作 | 1990年 |
原題 | STELLA |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ジョン・アーマン |
脚本 | ロバート・ゲッチェル |
原作 | オリーヴ・ヒギンズ・プローティ『ステラ・ダラス』 |
出演者 | ベット・ミドラー トリニ・アルバラード |
受賞 | ゴールデングローブ賞1955年13回:外国語映画賞 |
評価
レビュー
アイ・アム・サムとはまた違った親子愛
レビューなどを見ると号泣、無償の親子愛とある。すこしの期待を胸に視聴してみたのだがベット・ミドラーの破天荒で素養のない下品な役がとても受け付けるものではなかった。笑いに持って行こうとするのはわかるがそれさえも笑えないほどの下品さ。唯一の笑いどころは若きベン・スティラーがチャラい若者として出てくる所。
多分女性にウケはいいのだろうがこれは自分にはダメだなと思い嫌いな食べ物を無理やり口に押し込むかのように時間を消化する事に決めた。
このダメ親にしてこのダメ娘あり。
環境は人を作る。そりゃそうだろうと思った矢先まさかこのウンザリがラストに効果的に逆転現象を起こしてしまうとは思いもしなかった。
ベット・ミドラーの演技だから活きてくるこのラストにかけての自己犠牲愛。
不覚にもグググっと緊張して涙腺にきてしまう自分がいた。
アイ・アム・サムの愛とはまた違った娘を愛するが故の行動。愛はもちろんどちらにも溢れている。優劣なんてこの際つけるのはおこがましい。
映像やファッションセンスは時代を感じるが損得だけでは語れないそんな愛の形を見たような気がする。
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