死の王【評価:40点】

死の王

あらすじ・概要

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ドイツが生んだ鬼才、ユルグ・ブットゲライト。彼が『ネクロマンティック』に続いて放ったカルト・ホラー。1日1件、1週間にわたって繰り広げられる7つの自殺を描く。
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タイトル 死の王
製作 1989年
原題 KING OF DEATH
製作国 ドイツ
上映時間 80分
ジャンル サスペンス
監督 ユルグ・ブットゲライト
脚本 フランツ・ローデンキルヒェン
出演者 ヘルマン・コプ
ニコラス・ペッチェ
アンゲリカ・ホッホ
ミヒャエル・クラウス

評価

40点

レビュー

変態紳士の黙示録

死体性愛好者を描いた「ネクロマンティック」の変態監督ブットゲライト。ドイツではやばい作品ばかり作るので目をつけられており「シュラム」以降撮影さえ許されないほどの変態監督と認定されているお方です。

今回は月曜日から日曜日の一週間をオムニバス形式で人々の「死」の模様を淡々と描く。この監督は死を見つめることは生を見つめることだと主張します。

サブリミナルのように差し込まれる徐々に自然と同化していく一つの腐乱死体。説明は一切なくただそこには「死」のみが描かれている。そこに美しさを感じるか不快を感じるかは自由だ。

以下作品にでてきた「死の哲学」を書き記しておくのでヤバイ!なにか惹かれたって厨ニ要素を持つ方は是非観ていただきたいです。

我々は生と喜びを放棄する。
このチェーンレターには長い戦いを終わらせるための最後のメッセージが記されている。
貴方がこの手紙を手にする時、我々は既にこの世にはいない。
君も仲間にこの手紙を送ってからためらいを捨て自分の人生に向き合うのだ。
我死ぬ故に我あり。
人生は幻想であり無意味なものだと認めよ。
我々の生命は常に死に向かっている。
我々は彼に向い彼と契約するまではただ苦痛と不条理のみ。
人は常に孤独だ。人生は終わりなき戦い。
いにしえの欲望。甘いささやきに逆らう。
だがその手からは逃れられない。
死の王の死の欲望それを満たしてほしい。
今がその時だ生など時代遅れだ。
神は6日で天地を創造し7日目に自分の命を絶った。

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