ゴールデンスランバー【評価:60点】

ゴールデンスランバー

評価

60点

レビュー

二度と戻れない楽しかったあの頃

原作未読
巻き込まれ型。
のんびり日常にいきなり追跡される緊張感で話は始まります。

導入は良いのですが脇というか都合の良いルールが目立ちます。警察が簡単に銃を発砲したりマスコミの扱いだったりそんなことしねーだろこの人、社会でたことあんの?誇張するためにわざと?って部分がたくさんあったのでその辺は作り手のミスであると思う。

上手い作り手っていうのはすこし不自然でもそれに違和感を持たせないパワーや作り込みをするんですがそれが足りないのです。

テーマである友情は色褪せないどこがで繋がってるって部分は良いのですがそれでもどこかご都合を感じてしまうのは残念。

なぜ彼女は突然わかれを告げたのか?
結局逃げ切るだけ?犯人見つけてギャフンといわせないの?

小説ではその辺は解決してるんでしょうか?原作は5部構成の4部を中心に映画化してるみたいなんで上記であげた疑問点は解消されるかもしれないですが映画だけみるとその消化不良は否めないので納得いかないのです。

そのほかにも気になった点

ラストの花火
あんなの無理でしょ。

数年前に乗り捨てたカローラがバッテリー変えただけで動かんでしょ。

あの足の悪い振りしてたおっさんって結局なにもの?

ビックリした?の殺人犯はなぜ主人公を助けようと思ったの?

二時間以上使った割に疑問点が続々。

あとは大学仲間が同級生に見えないやそもそも過去話で大学生に見えないとかね。

でも裏切った?
とドキリとさせて実は信頼関係は壊れてないって見せ方は好きです。

またタイトルであるゴールデンスランバーの歌詞の意味。

青柳は逃げるために顔を整形するわけですが

歌詞に「かつてそこには故郷へ続く道があった」

とあるように顔を変えてしまった今故郷いわゆる思い出話となり二度と戻れない学生時代という部分がわりと切なくて好きです。

あらすじ・概要

伊坂幸太郎による日本の小説
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の、2日間に亘る逃亡劇を描いた作品。2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品。『このミステリーがすごい!』2009年版1位。

著者にとっては2年ぶりの書き下ろし作品である。作品は、全部で五部から構成されており、第四部「事件」が作品の大半を占めている。序盤から多くの伏線がはられ、魅力的な人物が数多く登場し、それまでの著者の作品のエッセンスが数多く含まれていることから、本作発表時点で著者の集大成と評されている。

この作品では、主人公の昔の彼女や、大学のサークル仲間といった周りの人たちとの絆が大きな役割を果たしている。これには、人間が生活する上で一番重要なのは、人との繋がりや、信頼なのではないかという作者の考えが込められている。

タイトルはビートルズの同名楽曲から引用されており、作中にも「ヘルプ!」「カム・トゥゲザー」などのビートルズナンバーのタイトルが散見される。
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首相公選制が存在する現代。仙台市では金田首相の凱旋パレードが盛大に行われていた。

元宅配業の青柳雅春は数年前に暴漢に襲われていたアイドル・凛香を仕事中偶然にも助けたことで一躍時の人となり、地元では顔を知らない人がいない有名人。

そんな青柳は数年ぶりに大学時代の親友・森田森吾に呼び出される。森田の様子がおかしいことを訝しむ青柳に、森田は「お前、オズワルドにされるぞ」と告げる。

なんのことか分からない青柳だったが、その直後に首相は、どこからともなく飛んできたドローンの爆発により暗殺され、警官が2人のところにやってくる。「お前は逃げろ」と促された青柳はその場を逃げ出し車を後にするが、森田は自動車ごと爆殺されてしまう。

その頃、街中では早くも青柳の顔写真や映像がくり返し流され、首相暗殺犯として大々的に報道されていた。青柳は、警察やマスコミを意のままに操作出来る大きな何かが、自分を犯人に仕立て上げようとしていることを思い知らされる。

青柳は様々な人々の力を借りて、逃走につぐ逃走を重ねて、逃げ延びる。
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タイトル ゴールデンスランバー
製作 2009年
原題 ゴールデンスランバー
製作国 日本
上映時間 139分
ジャンル ドラマ
監督 中村義洋
脚本 中村義洋
林民夫
鈴木謙一
原作 伊坂幸太郎
出演者 堺雅人
竹内結子
吉岡秀隆
劇団ひとり
香川照之
柄本明

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