スワロウテイル

スワロウテイル

評価

70点

レビュー

中国と日本の世界観の融合。

未来と過去の融合。

非常に心地いい世界観。

岩井節ともいえるセピアな色を彷彿させる懐かしいけど新しい世界観。

人は浮遊する。

岩井はこの空気を作り出すのがとてもうまいように思える。

そしてCHARAの歌がこれまたピタリと当てはまるのだ。

CHARAの空気感を映像化するとこうなると説明されてもおかしくない。

あらすじ・概要

主演は三上博史、CHARA、伊藤歩。架空の歴史をたどった日本にある街を舞台に移民達を描いた作品で、登場人物達が日本語、英語、中国語(そして、それらを混ぜた言語)を話す無国籍風な世界観となっている。また、種田陽平による美術もその世界観に視覚的な説得力を与えており、実際のロケ地も海外・日本などめまぐるしく変わったと言われている。作中で小学生が偽札を行使するシーンが問題となり、映倫のR指定となった。映画と前後して、岩井俊二による同名の小説が発表されたほか、作中のバンドYEN TOWN BAND名義のサウンドトラック『MONTAGE』が発売された。
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“円”が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を”円都(イェン・タウン)”と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を”円盗(イェン・タウン)”と呼んで卑しんだ。そんな円都に住む、円盗たちの物語である。

少女・アゲハ(伊藤歩)は、円都の娼婦であり唯一の肉親である母が死んでしまい、行き場がなくなってしまう。母の同僚の無責任な大人達にたらい回しにされる中、娼婦グリコ(CHARA)の元に引き取られる。胸に蝶のタトゥーをつけ美しい歌を歌うグリコは、それまで名前がなかった彼女に”アゲハ”の名前を与える。グリコもまた、”円”を夢見て上海から日本にやってきた円盗だった。

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タイトル スワロウテイル
製作 1996年
原題 SWALLOWTAIL BUTTERFLY/燕尾蝶
製作国 日本
上映時間 149分
ジャンル ドラマ
監督 岩井俊二
脚本 岩井俊二
出演者 CHARA
伊藤歩
江口洋介
三上博史
CHARA
受賞 第11回高崎映画祭:最優秀監督賞/最優秀主演女優賞/最優秀新人女優賞
日本アカデミー賞:優秀賞(照明賞) 

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