評価
レビュー
人は自分が保守的だと気づかずに人を非難する
この映画のテーマは保守派と改革派の闘いです。
このテーマを聞いてうわ!小難しい話?なんて思うかもしれませんが物語はいたってシンプル。
19世紀末のドイツ帝国主義時代。伝統ある厳格な指導のもと進められる教育、規律、反イギリス主義の中はじめて主人公となるコッホ先生がイギリスのサッカーを導入した実話をベースにしたお話。
今ではサッカー強国ドイツですが
昔はこんな野蛮なスポーツなんて受け入れられるかとなっていたのです。
日本でもJリーグが一般的に受け入れられたのはほんの20年前。
このお話の中では貧困の差で身分の差が明確に分かれ教師や親はそのルールに微塵の疑いも持たずに子供を躾します。
こんな厳しいルールありえない!よく子供達はこんなのに我慢してたなって憤りを感じたりすると思うんですけど私達の大半は保守派だったりします。
そう。厳しい躾をする教師や親と変わらない子供達の敵である立場なのです。
そんなことない?
もちろん形は違いますが今でもそれがルールだからって事で疑問持たずに生活してることなんて沢山あります。
サービス残業が当たり前の会社。
ゲイ同士は結婚できない。
年功序列。
女性が社会進出しずらい環境。
今ではこう言った問題におかしいと唱える人が多数出てきておりルールも変わりつつありますがほんの数年前はそれを疑問にも思わなかった。
ルールだから。
今まで通りにやってればいい。
上記で上げたもの以外にもそんなことって沢山あります。
意識せずに決まった時間に朝起きて電車乗って学校や会社行って…
ルーティーンワークになってませんか?それって本当に当たり前ですか?
もしあなたが誰かの親なら自由に考えることが出来る教育ってできてるでしょうか?
物語の中の子供達は非常にラストに生き生きしたいい表情を見せてくれます。バラバラだった生徒が自由になり団結して動く様はしずかですがウルっときちゃいます。
新しい事をするって難しい。でもそのあとには何かが見えてくる。そんな事をそっと教えてくれる。そんな映画です。
あらすじ・概要
ドイツにおける「サッカーの父」と称されるコンラート・コッホ(1846年 – 1911年)を描いた作品である。
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1874年。コンラート・コッホはイギリス留学を終えて[1]母校のブラウンシュヴァイクにあるギムナジウム「カタリネウム校」にドイツでは初となる「英語教師」として赴任した。しかし、資本者階級の子息が多いこの学校では「反英主義」に傾倒する生徒たちが多く、イギリス帰りのコッホに対しては快く思わず授業を真面目に受けようとはしなかった。そんなある日、コッホは授業中に突然生徒たちを体育館に向かわせ、イギリスから持ち帰ったサッカーボールを見せ、当時ドイツではほとんど知られていなかったサッカーを教え始めた。はじめはやる気のなかった生徒たちもサッカーの面白さを知ると、サッカーを通じて英語も積極的に学ぶようになり、フェアプレイの精神と共に自由と平等の理念をも身につけて行く。そして、クラスのリーダー格で最もコッホに反抗的だったフェリックスもコッホを受け入れ、それまで執拗に虐めていたクラスで唯一の労働者階級の生徒ヨストとも打ち解けるようになる。
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タイトル | コッホ先生と僕らの革命 |
製作 | 2011年 |
原題 | LESSONS OF A DREAM |
製作国 | ドイツ |
上映時間 | 114分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | セバスチャン・グロブラー |
脚本 | フィリップ・ロス ヨハンナ・シュトゥットゥマン |
出演者 | ダニエル・ブリュール |
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