あらすじ・概要
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舞台は1958年-1959年のフランス北部。田舎で父の営む雑貨店で働くローズ・パンフィルは、父親から地元の縁談を持ちかけられていた。ローズは田舎を離れようと、ルイ・エシャールが経営する保険代理店の秘書の面接を受ける。他の面接者が地味な格好でいる中、雑貨店の商品だった西独製のタイプライター”Triumph”で覚えたタイプ早打ちの特技と花柄のワンピース姿の彼女は目を引き、1週間の試用で採用が決まる。しかし、結局、タイプライターの早打ち以外取り柄のないローズに対し、ルイは「仕事を続けたいのならタイプライター早打ち大会に出場せよ」と命じる。初出場の1958年大会ではわずか2文字の差で敗退し、世界大会への出場を目指した2人の特訓が始まる。
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ローズ役には、150人が参加したオーディションによってデボラが選ばれた。デボラは、オーディション前は父親の職場からタイプライターを借りて練習をした。
ロワンサルはデボラに1950年代の女性たちの体型と立ち居振る舞いを理解させるため、『麗しのサブリナ』『パリの恋人』『昼下りの情事』『マイ・フェア・レディ』に出演しているオードリー・ヘプバーンを参考にするよう指示をした。撮影前の約半年間は、毎日2-3時間タイピングのトレーニングを積み、全てのタイピングシーンはスタントを使わずデボラ自らが演じ、映像の早送りといった編集もしていない。
タイトル | タイピスト! |
製作 | 2012年 |
原題 | Populaire |
製作国 | フランス |
上映時間 | 111分 |
ジャンル | 恋愛 |
監督 | レジス・ロワンサル |
脚本 | ライアン・ロウ エド・ソロモン ジョン・オーガスト |
出演者 | ロマン・デュリス |
評価
レビュー
50年代のフランス製レトロキュートなスポ根ストーリー
物語は田舎の雑貨屋でタイピングしか取り柄のない娘が保険会社の社長にその能力を見出されて恋とタイピング大会の軌跡を描く。
OPからレトロでガーリーなオシャレ感は女の子ならキュンとしちゃうのではないでしょうか?
容姿的にオードリー・ヘップバーンを彷彿させる主人公のドジっ子振りはなんだか70年代少女漫画を見ているよう。
とにかくポップでカラフルなセンスは本当に素敵です。
また保険会社の社長がヒロインを愛おしげにまたはタイピングの練習中に手や顔の輪郭をそっと沿うように触れる仕草がとてつもなく恥美なんですよ。この触り方ズルいです(笑)こっちまでドキドキしちゃいます。
後半はタイピング大会を焦点にあて数々の難敵を倒す展開はスポ根そのもの。恋の行方と大会の行方を王道的に進める姿勢に好感が持てました。
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