アメリ【評価:80点】

アメリ

評価

80点

レビュー

ビビットな毒キノコにたっぷり蜂蜜を塗りたくったような作品

まるでInstagramのフィルタをかけたような透明でどこかレトロでありビビットな世界観。

そしてそれに輪をかけるような癖のある変人な人達。

単館系のアート系映画としては女の人を中心にかなり盛り上がった作品。

なるほど映像の使い方と独特のセリフや癖の強い登場人物はどこか惹きつけるものがある。

空想が大好きな主人公アメリの不思議な性格は映像とピタリとあてはまりキュートに仕上がっている。

ただしアート系と謳ったように感覚の世界であるためこのアメリの空想世界から抜け出してしまうとそれはとてもとても怖いストーカーホラー映画に早変わりしてしまう。

毒のある空間と理解しながら蜂蜜の甘い世界観に浸るか夢の覚めた現実視点でみるかで評価は変わるのだと思います。

この世界観好きだーって人は下妻物語やドラマのプッシングデイジーなんかもオススメしておきます。

あらすじ・概要

(原題: Le Fabuleux Destin d’Amélie Poulain, 「アメリ・プーランの素晴らしい運命」の意)は、2001年4月に公開されたフランス映画。
パリ・モンマルトルを舞台に、パリジャンの日常を描き、フランスで国民的大ヒットを記録した。キャッチコピーは「幸せになる」。

ストーリーや映像、美術に愛らしさがあふれる一方、ジャン=ピエール・ジュネ監督らしいブラック・ユーモアや奇妙な人間像、コミュニケーション不全の問題も描かれている。
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神経質な元教師の母親アマンディーヌと、冷淡な元軍医の父親ラファエルを持つアメリはあまり構ってもらえず、両親との身体接触は父親による彼女の心臓検査時だけだった。いつも父親に触れてもらうのを望んでいたが、あまりに稀なことなので、アメリは検査のたびに心臓が高揚するほどだった。

そんなアメリの心音を聞き、心臓に障害があると勘違いした父親は、学校に登校させずアメリの周りから子供たちを遠ざけてしまう。やがてアメリは母親を事故で亡くし、孤独の中で想像力の豊かな、しかし周囲と満足なコミュニケーションがとれない不器用な少女に育っていった。

そのまま成長して22歳となったアメリは実家を出てアパートに住み、モンマルトルにある元サーカス団員経営のカフェ「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」で働き始める。彼女はクレーム・ブリュレの表面をスプーンで割る、サン・マルタン運河で石を投げ水切りをする、この瞬間にパリで何人が「達した」か妄想するなど、ささやかな一人遊びと空想にふける毎日を送っていた。
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当初はアメリ役にエミリー・ワトソンを想定して脚本が書かれたが、彼女が妊娠によって降板したため、オドレイ・トトゥに役が回ってきた。
アメリの実家はパリ市北部(伝統的に低所得者や移民の多い街)にあるという設定で、作中でも八百屋の小僧を演じるジャメル・ドゥブーズは北アフリカ系であり、またアメリがパリ北駅で電車から降りたあと黒人に声をかけられるシーンが描かれている。

映画の中でアメリの部屋に飾ってある絵のほとんどが、ミヒャエル・ゾーヴァの作品である。

タイトル アメリ
製作 2001年
原題 Le fabuleux destin d’Amélie Poulain/Ameri

製作国 フランス
上映時間 120分
ジャンル 恋愛/コメディ
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
脚本 ジャン=ピエール・ジュネ
ギヨーム・ローラン
出演者 オドレイ・トトゥ
マチュー・カソヴィッツ
受賞 トロント国際映画祭2001年26回:ピープルズ・チョイス・アウォード
インディペンデント・スピリット賞2002年17回:外国映画賞
セザール賞2002年27回:作品賞
ヨーロッパ映画賞2001年14回:作品賞
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2001年36回:クリスタル・グローブ賞

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