あらすじ・概要
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詐欺師のロイは強迫性障害を患ってしまっており、そのため極度の潔癖症であった。ある日、ついに彼の精神状態はボロボロになり、日常生活にも支障をきたすようになってしまう。彼を心配した相棒のフランクは、彼に精神分析医のクレインを紹介する。ロイはクレインの元を訪れ、診断を重ねる内に、彼の障害は十年以上前に妻と離婚したことが原因であると考えられること、当時妊娠していた妻は無事に娘を出産していることが告げられる。クレインはロイに、現在14歳になった娘のアンジェラと会うことを薦める。初めは抵抗したロイだったが、自分の娘がどのように成長したのか興味を持ち、ついに彼女と二人で会うことにする。突如現れた家族にお互いに困惑する二人だったが、次第にその関係は良いものへと変わっていく。
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タイトル | マッチスティック・メン |
製作 | 2003年 |
原題 | Matchstick Men |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
ジャンル | サスペンス/クライム |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | ニコラス・グリフィン テッド・グリフィン |
原作 | エリック・ガルシア |
出演者 | ニコラス・ケイジ サム・ロックウェル アリソン・ローマン |
評価
レビュー
男はいつ父性に目覚めるのか?
女「ねえ。できちゃったみたいなんだけど…」
男「え?それ本当に俺の子?」
女「当たり前じゃない!責任とってよね!グスン…」
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女性は子を身籠るとかなり早い段階で母性に目覚めるらしいですが
男性は子供が出来ても父性の目覚めが遅くなりがちとよく聞きます。
女性の場合は体内に生物を宿すわけですからある意味それは自分の分身と変わらなかったりしますが
男性は基本出したらおしまいなのでそこに現実味がなく中々父としての自覚を持ちづらいというのがその原因に繋がるようです。
さて今回の作品はマッチスティック・メン
この言葉はあちらで「詐欺師たち」を意味する俗語です。(本来マッチ棒という意味ですが擦り終わったあとの薄汚れた木片のイメージからこすズルい比喩として成り立ったのかなと思います)
極度に潔癖症で詐欺師であるニコラス・ケイジ演じるロイ。詐欺師の相棒にサム・ロックウェル演じるフランク。
そんな詐欺師の目の前にある日突然離婚した妻との間に生まれた14歳の女の子にアリソン・ローマン演じるアンジェラが姿をあらわす。
しかもその娘、父親であるロイに詐欺師の技術をレクチャーして欲しいというのだ。
突然父親となってしまったロイが少しずつ娘アンジェラと父子の関係を築いていくお話。
もちろんこのお話ただの父子の絆を描いた物語ではない。前述にある通り詐欺師がテーマになってくるのであっと言わせるどんでん返しが待ち構えています。そこまで難しくないので気楽に騙されてみるのもいいかもしれません。
ちなみにもっとも詐欺師として風格をあらわしたのは14歳の女の子演じるアリソン・ローマン。
この子撮影時の実年齢がなんと23歳。オーディションの時でさえ14歳で応募して監督リドリー・スコットの目の前で実年齢を明かしたそうです。ニコラス・ケイジなんて騙す気ないのにあの額の広さから10歳くらい上に見られると言うのに…
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男「わ、わかったよ…結婚しよう…」
女「ありがとう…(こいつとはどうしても計算があわないけど親が金持ちだからなんとか結婚しないと)」
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