キューティ・ブロンド/ハッピーMAX【評価:50点】

キューティ・ブロンド/ハッピーMAX

あらすじ・概要

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ハーバード・ロー・スクールを優秀な成績で卒業したエルは、晴れて大手法律事務所に勤めることになった。恋人エメットとの結婚を3ヶ月後に控えたある日、彼女は愛犬ブルーザーの母親も招こうと思い立つ。早速、母犬探しを始めたエルとブルーザーだったが、ようやく見つけた母犬はとある実験施設で化粧品開発のための実験台にされようとしていた。怒り心頭のエルは、事務所の会議で動物実験を止めさせるためにその化粧品会社と戦うことを提案する。しかし、相手が事務所のクライアントだったことから、逆にエルのほうがクビを宣告されてしまう…。

タイトル キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
製作 2003年
原題 Legally Blonde 2: Red, White & Blonde

製作国 アメリカ
上映時間 95分
ジャンル ドラマ
監督 チャールズ・ハーマン=ワームフェルド
脚本 ケイト・コンデル
出演者 リース・ウィザースプーン
ルーク・ウィルソン
サリー・フィールド

評価

50点

レビュー

社会が悪いのは誰のせい?

前作はお馬鹿な女子大生から元カレを追いかけるために正義を貫くロースクール生に転身しリース・ウィザースプーンがキュートでポップなエルを演じ彼女をバカにしていた周囲が共感と応援に変化していく様が最高にハッピーで爽快感溢れる作品でした。

やはり前作超えは厳しいですね…前作は自分的に4.0超えしてます。

今回は前作同様アメリカのブロンドというお馬鹿かなメタファーを引っさげてエルが政治の世界に殴りこみ。
自身の結婚式を3ヶ月後に控え愛犬ブルーザーの母親も招こうと思い立つエル。
その母親探しがきっかけで動物が化粧品の試作品のための実験に使われると知って彼女は大激怒!
はい普通は激怒して終わり。すこし行動的な人なら反対の署名運動をしますね。
しかしエルは違います。

「あ★法律を変えればいいんだわぁー!キャ━。:+((*´艸`))+:。━ッ!!!!!」

法律を変えればいい。この発想が飛び抜けております。
もちろん法律なんて簡単に変わるものではありません。

彼女に様々な困難が降りかかります。それでも彼女はその困難に泣き言を言わず独自のアイデアでぶつかります。
そんな彼女の姿をみてると自ずと力が湧いてくる。
とにかく泣くのも笑うのも全力でぶつかる彼女は女性なら憧れるんじゃないかなぁ。

ただ難をあげるとしたら前回この健気な頑張る彼女に感化される周囲の人達の見せ方が非常に秀逸だったのですがそれが今回は雑な気がします。ちょっと強引なご都合主義部分が目立つ。お馬鹿でハッピーな彼女のキャラクターが全て裏目にでて感情移入が非常にしづらい人物になっていたような気がします。

ただ大きな壁があってもあきらめないで自分の信念を貫く精神は今の人に見てもらいたいかなぁ。
とにかく今の人ってすぐ諦めちゃって社会が悪いって相手のせいにしちゃう人多いから。
自分たちの生活が苦しいのは政治家が悪いから上司が悪いからって愚痴を言うのは簡単だけどそこからは何も生まれない。

例えば政治に不満があるなら投票に参加する事でも大きな一歩だと思います。
一人の小さな一票ですがみんなのその行動が物事を動かすんです。

実はリース・ウィザースプーンはアメリカ独立宣言署名者ジョン・ウィザースプーンの子孫であったりします。
そんな彼女が映画の中とは言えアメリカの法を変えるという意味で感慨深いものである作品でした。

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