イン・アメリカ/三つの小さな願いごと【評価:74点】

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと

あらすじ・概要

第76回アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞、脚本賞にノミネート。
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かつて幼い息子を失った悲しみを引きずる若い夫婦ジョニーとサラは、2人の娘を連れアイルランドから夢を抱いてニューヨークへと渡る。一家はボロボロのアパートで新生活をスタートさせるが、そこには厳しい現実が待っていた。俳優を目指すジョニーは、なかなかチャンスに恵まれず、タクシー運転手の仕事に就く。サラもウェイトレスをして僅かなお金を稼ぎ何とかやりくりする日々。それでも2人の娘は新天地で楽しみを見出していく。やがて姉妹は同じアパートに住む画家マテオと仲良くなる。そして、この出会いが一家に大きな変化をもたらすのだった…。

タイトル イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
製作 2002年
原題 IN AMERICA

製作国 アイルランド/イギリス
上映時間 106分
ジャンル ドラマ
監督 ジム・シェリダン
脚本 ジム・シェリダン
ナオミ・シェリダン
カースティン・シェルダン
出演者 サマンサ・モートン
パディ・コンシダイン
受賞 放送映画批評家協会賞2003年9回:オリジナル脚本賞

評価

74点

レビュー

もし3つだけ願いが叶うとしたらどんな願い事をしますか?

過去に2歳の息子を亡くした夫婦と娘2人が全てを吹っ切るために夢の国アメリカへやってくる。
ところが不法入国をしたアイルランドの移民にアメリカは夢を与えてくれるわけでなかった。
夢ばかり追いかけ希望の職につけない夫。
そしてきびしい現実の生活と重くのしかかる息子の思い出。

この作品は暗く重いテーマですがその中で青い空にかかった虹のように明るい笑顔で照らし出す2人の姉妹が癒やしを与えてくれます。
とにかくこの2人の演技がいい。そしてとても可愛い。物語はつらい現実に3つの願い事というファンタジーが重なりその思いが家族を優しく包み込む。

たしかに子供でも大人でも死を受け入れるのは難しいことです。
でも本当に大切なものって過去の思い出じゃなく目の前にいる大切な人たちです。

これは子供を失ったことを認めたくなかった家族がその悲しみを背負いながらも一つの生命の終わりと始まりをきっかけに現実に目を向ける再生の物語。

つらい現実とE.T.のようなお伽話がラストほっこり涙を誘います。
家族って悲しみも喜びも共有するものだと思ってます。大切な人としっかり歩んでいきたいなと思える作品でした。

あ、もし自分に3つの願い事が叶うとしたらなんて考えたのですが案外、不自由なく揃ってて満足いく生活を送っているんですね。
そりゃもっとお金が欲しいとか大型シアターセットが欲しいとかそんな感じのものはあるのかもしれないのですがそれもいつか自分の手にできる自信があるのでその時がきたらと思ってます。

結局今持ってるものって自分が望んだ結果なんです。環境も交友関係も所有物も。

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