あらすじ・概要
2002年に公開された映画『28日後…』の続編である。R-15指定。
——————
ドンと妻のアリスは、郊外のある老夫婦の家に他の生存者2名と隠れて生活していた。そんな時、一人の子供がドン達が避難している家に逃げ込んでくる。ドン達生存者は子供を保護するが、追ってきた感染者が家の中に侵入してしまう。ドンは感染者に襲われつつあるアリスを見捨て、一人で家から逃げ出してしまう。そして、ボートでただ一人感染者達から無事に逃れるのだった。
タイトル | 28週後… |
製作 | 2007年 |
原題 | 28 WEEKS LATER |
製作国 | イギリス/スペイン |
上映時間 | 104分 |
ジャンル | ホラー |
監督 | ファン・カルロス・フレスナディージョ |
脚本 | ファン・カルロス・フレスナディージョ ローワン・ジョフィ ヘスス・オルモ E・L・ラビニュ |
出演者 | ロバート・カーライル ジェレミー・レナー ローズ・バーン イドリス・エルバ キャサリン・マコーマック |
評価
レビュー
なぜ人は廃墟や終末的世界観に惹かれるだろう?
このブログで「28日後」のレビューをしてからあっという間に28日が過ぎました。28日後の本日28週後をレビューしたいと思います。
これは復興の兆しが見え始めたロンドンで再び恐怖のウィルス:レイジウィルスが蔓延してから28週後の物語。
今回は前作より圧倒的な虚無感が占めており今まで救いであったはずの愛や希望というものが全て物語を悪い方向へ運んでいきます。「家族の愛」をテーマに死の鬼ごっこから愛の儚さゆえ皮肉にもウィルスの蔓延に繋がっていきます。
全ての愛が幻で悪い方向に転がる様は実に皮肉を通り越してこの監督の人類自体への真っ向否定にも思えてしまう。
人間の砕けていく絆とは対照的ににゾンビたちが活き活きと動きまわる。このゾンビたち大人も子供もおねーさんもそしておじいちゃんもおばあちゃんも元気シャキシャキ走り回りストレスや悩みもなさそうだ。もしかするとみんなゾンビになって楽しく生きてみるのも悪くない。ある意味人類の進化系ではないのか?とさえも思えてくる。
全てが崩れ廃墟となった街や墓地の中をすすむ終末感は静かに心に染みわたる。
なぜ人は廃墟や終末的世界観に惹かれるだろう?
人類はもしかしたら求めているのかもしれない。
人間のドロドロしたエゴや業に辟易してその全てが破壊され何も無くなってしまったそんな無機質な希望を。
さて次作28ヶ月後の製作の話が今年ついにダニー・ボイルより本格的に動き出している状態のようです。
もし更にその続編があるとしたらこの次は28年後。その次は280年後。
そこまでいくと2280年宇宙の旅ですよ。
宇宙を走り回るゾンビ。モノリスに群がるゾンビ。
そしてそのゾンビは人類の生誕に繋がる。
人類誕生の起源はゾンビだった!ああなんて哲学的な…
でもまずは28ヶ月後に「28ヶ月後」が公開されていることを祈って…
「280年後」の公開が280年後になろうと私ゾンビになってでもお待ちしております。
ダニー・ボイル様 敬具
コメントを残す