あらすじ・概要
原題の「Scialla(シャッラ)」はイタリアのローマで流行した若者言葉。「Stai Sereno(スタイ・セレーノ)=まぁいいから、落ち着いて」の略で、英語の「Take it easy」に相当する。
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気ままな独身生活を送っていた中年男ブルーノが、かつて一夜をともにした女性マリーナから、存在すら知らなかった15歳になった息子で問題児のルカを預けられて同居することになり、戸惑いながらも息子との絆を深めて行き、2人が名実ともに父子になって行く姿をユーモラスに描く。
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タイトル | ブルーノのしあわせガイド |
製作 | 2011年 |
原題 | SCIALLA! |
製作国 | イタリア |
上映時間 | 95分 |
ジャンル | サスペンス |
監督 | フランチェスコ・ブルーニ |
脚本 | フランチェスコ・ブルーニ |
出演者 | ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ フィリッポ・シッキターノ |
評価
レビュー
ほっこりHappyな親子の絆を描く良作
生理がこないの…って彼女の告白でドキッとした男性も多いと思いますが生理が来ないどころか急に15歳の息子がいると告げられたブルーノと反抗期まっただ中のルカ君と同居することになった親子の絆を描いたストーリー。
OPからいきなり手書き風キュートなクレジットから始まり「あ、これオシャレなやつだ!」と再確認させられローマを舞台におしゃれな街並みと二人乗りのスクーターや小道具はどれも洗練されています。
父親のブルーノは日々ゴーストライターと家庭教師をして毎日を気楽に生きる冴えない独身中年男。
そして息子のルカ君がこれまたキュート。プリズン・ブレイクのウェントワース・ミラーに似てて生意気で悪ぶってるけど根はいいやつって雰囲気があって好印象。
そして重いテーマにもなりがちだけどイタリア故か?気楽で前向きなハッピー感が満ち溢れています。
日本なら15年ぶりに息子と父親が会ったなんて設定になったらドロドロのギクシャク展開になりますよね。
少し前にヒットした邦画「そして父になる」でも突然あらわれた本当の息子の存在に苦悩する父親が描かれています。
そりゃこちらも最初はすこしギクシャクしますが父も子もどこかのほほんとしてこの親にこの子ありか?っておもっちゃいます。
そんな中エピソードを重ねて少しずつ少しずつ父と子の絆で結ばれていく空間にほっこりします。
原題のScialla!は気楽にねって意味。少し哲学的テーマもありますが説教臭くなく母の愛以外に父親がどれだけ大事かという部分が自然と伝わってきます。
ピコピコサウンドのラップに乗せてルカ君の将来を予感させるラストは非常にほっこりしててHappyで心地よい余韻にひたれます。このラストだけでも観る価値ありますよ♪
殺伐とした世の中にこんなほっこりした映画もいいのではないでしょうか?いつか15歳になる息子をもつお父さんお母さんそんな人達にこそみてほしいそんな作品。
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