評価
レビュー
キャラクターとにかく濃い。
これでもかとクセの強いキャラクター達がこれでもかと絡みつく。
原色と原色ゴテゴテに配置したような映画。
ゴテゴテ同士なのにバランスが取れている。
そこへ人間のエゴや心理戦がどかどかと土足で踏み込んでくる。
なにこのワクワク映画。
個性が強くそしてすこし子供は受け付けない大人の生々しい世界が大好きです。
あらすじ・概要
第11回日本アカデミー賞(1988年)において最優秀作品賞、主演女優賞(宮本信子)、主演男優賞(山崎努)、助演男優賞(津川雅彦)、監督賞および脚本賞(伊丹十三)を受賞し、主要部門をほぼ独占した。
また、作品の成功を受けてカプコンがファミリーコンピュータ向けにゲーム化、翌年には続編の『マルサの女2』が製作された。
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港町税務署のやり手調査官・板倉亮子は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けている。そんなある日、実業家・権藤英樹の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた。
そんな中、亮子は強制調査権限を持つ東京国税局査察部の査察官(通称「マルサ」)に抜擢される。着任早々に功績を挙げ、やがて仲間からの信頼も得るようになった亮子。ある日、権藤に捨てられた愛人・剣持和江からマルサに密告の電話が入る。亮子は税務署員時代から目をつけていた権藤の調査を自ら進んで引き受ける。亮子の努力が実を結び、権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団・政治家・銀行が絡んだ大型脱税との戦いが始まった。
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伊丹本人は、本作制作の動機について、『お葬式』などのヒットによる収益を「税金でごっそり持って行かれ、税金や脱税について興味が湧いたため」と語っている。
当初制作側は内容が内容だけに、国税庁の協力は期待していなかったが、実際は「どうせ作るなと言っても作ってしまうだろうから、それなら納税者に誤解を与えない様、正確な内容にして欲しい」と取材に協力的であったという。実際、査察部のガサ入れシーンでは、マルサOBが監修に協力している。
「○○の女」と銘打った作品は、後に4作作られる事になり、またそれとともに主演・宮本信子を、日本を代表する演技派女優へと転進させた点で、今作は伊丹映画の路線を決定付ける記念すべき作品となった。
タイトル | マルサの女 |
製作 | 1987年 |
原題 | マルサの女 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 127分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | 伊丹十三 |
脚本 | 伊丹十三 伊藤俊也 |
出演者 | 宮本信子 津川雅彦 山崎努 小林桂樹 大地康雄 大滝秀治 |
受賞 | 日本アカデミー賞1988年11回:最優秀作品賞/最優秀脚本賞/最優秀監督賞 ブルーリボン賞:1988年30回 作品賞 |
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