評価
レビュー
子供に本当に必要なものとはなにか?
知的障害のために7歳の知能しかもたない父親サムはスターバックスで働きながら娘ルーシーを育てている。母親はルーシーを産んですぐに姿を消した。理解ある人に囲まれ幸せに暮らしていた。
しかし7歳になる頃には父親の知能を越えようとしていた。サムはソーシャルワーカーに養育能力と判断されルーシーを奪われる。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは裁判をやろうとするが…
大体はこんな話です。
皆さん絶賛してますね。
周りの映画友達もこの映画をほぼ例外なく絶賛します。
でもモヤっとするですよ…
それで今回考えてみました。
愛って大切?
もちろん大切です。
そこを否定するわけではありません。
じゃあなんだろう?
愛は大切だけどそれだけなの?って部分なんです。
これ知的障害だから愛こそすべてって流れになってますけど7歳のいや12歳でもいいです。
12歳の普通の子供が妊娠して子供のこと愛してるから産んで育てるっていったら賛成します?
もちろん命は大切です。
ただ悲しいかな7歳に7歳の子供を育てるのは所詮無理なのです。
無理な理由は色々ありますがたくさんありすぎてここでは書きません。
ルーシーの事を考えるなら本当はサムが育てるべきじゃないんです。
ルーシーは賢い子です。
だから父親に知能を合わせようとします。
それでいいんでしょうか?
合わせる心これはもちろん大切です。
ただ僕はこれが彼女の成長を妨げる気がしてらならないのです…
そしてサムは7歳の知能で止まったまま。ルーシーはこれからもどんどん成長する。悩んだ時、つまづいた時、誰がその成長を助けるんでしょうか?
周りの人は助けてくれるかもしれませんがずっとというわけにはいきません。
現実を考えると里親をみつけサムは時々会うというのが正解なのかもしれません。
悲しいですがそれが彼女のためだと思います。
その辺まで突っ込んだラストだとやっぱり暗くなっちゃうのかな?ここまで絶賛されなかったのかな?
そんなモヤっとがずっと離れないのでこの映画に絶賛できない自分がいるのです。
あらすじ・概要
父親役のショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。娘役のダコタ・ファニングは放送映画批評家協会賞、ゴールデン・サテライト賞、ラスベガス映画批評家協会賞、ヤング・アーティスト賞を受賞し、映画俳優組合賞の助演女優賞にも最年少でノミネートされた。また、当映画は日本アカデミー賞の外国作品賞にノミネートされた。
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スターバックスで働く男性サムは知的障害により7歳児と同等の知能しか持ち合わせていなかった。そんな彼に娘が産まれる。サムはその娘にルーシー・ダイアモンドと名付けた。母親は出産直後にサムとルーシーを残して姿を眩ませてしまうがそれでもサムとルーシーは愛に満ちた幸せな生活を送っていく。 ルーシーは徐々に父親サムの知能を越えて成長したが、娘と同等かそれ以下の知能しかないサムは今後のルーシーを育てる養育能力が無いのではと指摘されてしまう。ルーシーは施設で保護されることになり、サムは失意にくれる。
父親サムはルーシーとまた一緒に暮らす為、法廷で闘う決意を固め、エリート弁護士のリタに依頼する。自分が社会奉仕の仕事もできることを見せつけるために無償で弁護を引き受けたリタだったが、どう考えてもサムには不利な裁判。彼の障害者の友人たちは裁判で普通の証言ができず、外出恐怖症の隣人もその壁を乗り越え証言台に立つが、相手の検察官にやり込められてしまう。
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タイトル | I am Sam アイ・アム・サム |
製作 | 2001年 |
原題 | I Am Sam |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 133分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ジェシー・ネルソン |
脚本 | クリスティン・ジョンソン ジェシー・ネルソン |
出演者 | ショーン・ペン ミシェル・ファイファー ダイアン・ウィースト ダコタ・ファニング ローラ・ダーン |
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