評価
レビュー
普通なら単調になりがちなドキュメンタリー映画をコミック的に昇華した映画。
コロンバイン銃撃事件を皮切りにアメリカの銃社会のあり方をズバズバ切り刻む進め方は非常に爽快。
結構取材もむちゃな行動したりしてます。
映画内のアニメは笑わせるしマンソンの言葉はとてもグサリとくる。
マンソンは見た目は奇抜だけど考え方すごくしっかりしててすごく頭のいい人だなというのは他の発言からもわかります。
やはり武器云々よりアメリカ人の資質なのかなぁ。これって。
って思わせたらこの人の勝ちなのかな…
あらすじ・概要
デビュー作『ロジャー&ミー』(1989年)で確立したアポなし突撃取材が本作でも遺憾なく発揮されている。
日本公開は2003年1月25日、キャッチフレーズは「こんなアメリカに誰がした」。
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コロンバイン高校銃乱射事件の被害者、犯人が心酔していた歌手のマリリン・マンソンや全米ライフル協会(NRA)会長(当時)のチャールトン・ヘストン、『サウスパーク』の制作者マット・ストーン、清教徒のアメリカ大陸移住から現在までの銃社会の歴史検証や、コロンバイン市民らへのインタビュー。
そして、アメリカの隣国で隠れた銃器大国のカナダ、日本やイギリスなどの他の先進国との比較から、事件の背景と銃社会アメリカのいびつで異常な姿をあぶり出してゆく。
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制作費はわずか400万ドルに過ぎなかったが、公開以来全世界で4,000万ドルの興行収入を上げ、世界各国のドキュメンタリー作品の興行成績を塗り替えた。劇場公開時、米国内では「強引な撮影手法には眉をひそめる人も多いだろうが、アメリカ文化に対する洞察は鋭く、政治的立場を問わずその主張には耳を傾けざるをえない」といった論評が行われた。
一方、意図的な編集がなされていると批判される事もある。例えばコロンバイン高校での事件を受けてNRAがわざわざコロラド州で集会を開催したかのようにも見える編集がなされている。しかしこの集会は事前から予定に組み込まれていたものであり、銃乱射事件の直後に敢えてデンバーを年次集会の会場に選んだわけではない(乱射事件は年次集会予定日のわずか11日前に発生した)。全米ライフル協会のサイトを確認すると、年次集会の日程は前年の時点で既に決定済みであることが分かる。また、被害者達に配慮して通常は数日かけて行われる行事のほとんど(銃製造会社による商品の説明や講習会、バーベキューなど)を取りやめており、ニューヨーク州を本拠地とする非営利団体が法律上行わなければいけない集会しか行わなかったため1日で終了している。さらには銃乱射事件から1年後の集会でチャールトン・ヘストンが言った台詞を、彼がデンバーでの集会で言ったかのように誤認させる演出が為されている。
タイトル | ボウリング・フォー・コロンバイン |
製作 | 2002年 |
原題 | BOWLING FOR COLUMBINE |
製作国 | カナダ/アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
監督 | マイケル・ムーア |
脚本 | マイケル・ムーア |
出演者 | マイケル・ムーア マリリン・マンソン チャールトン・ヘストン |
受賞 | アカデミー賞2003年75回:長編ドキュメンタリー映画賞 インディペンデント・スピリット賞2003年18回:ドキュメンタリー映画賞 セザール賞2003年28回:外国映画賞 |
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