あらすじ・概要
遠い昔、猿人が他の獣と変わらない生活を送っていた頃。ある日猿人たちの前に、黒い石板のような謎の物体「モノリス」が出現する。やがて1匹の猿人が謎の物体の影響を受け、動物の骨を道具・武器として使うことを覚えた。獣を倒し多くの食物を手に入れられるようになった猿人は、反目する別の猿人の群れに対しても武器を使用して攻撃する。一匹の猿人を殺害し、水場争いに勝利した猿人が、歓びのあまり、骨を空に放り上げると、これが最新の軍事衛星に変る(人類史を俯瞰するモンタージュとされる)。
月に人類が住むようになった時代。アメリカ合衆国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士は、月のティコクレーターで発掘された謎の物体「TMA」(Tycho Magnetic Anomaly, ティコ磁気異常、通称「モノリス」(一枚岩))を極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星(小説版では土星)に向けて発した。
評価 | 75点 |
タイトル | 2001年宇宙の旅 |
製作 | 1968年 |
原題 | 2001: A SPACE ODYSSEY |
製作国 | アメリカ/イギリス |
上映時間 | 139分 |
ジャンル | SF |
監督 | スタンリー・キューブリック |
脚本 | スタンリー・キューブリック アーサー・C・クラーク |
出演者 | キア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルベスター ダグラス・レイン |
受賞 | アカデミー賞1969年41回:視覚効果賞 |
感想・レビュー
1968年にこれだけの映像を作れるのが凄い。
ストーリーとしては哲学的で考えるの嫌いって人には辛い映画だろうなと思う。
そしてこの映画の特異な部分はSF作家のアーサーとキューブリックの共同脚本ということだ。
キューブリックはこの作品を撮る上で映画館用のシネラマ規格で撮影している。
これはあの巨大なスクリーンでしかキューブリックの意図する映像表現が最大限に現すことができないのだ。
ということは映画館で観た人しかこのキューブリックの見せたかったクオリティを体験できていないわけだ。
DVDやビデオでみてなんだこの映像表現すげーなんて思っててもキューブリックの伝えたい部分が伝わってないってすごい残念ですよね。
最近だとゼログラビティなんかもそうだけどテレビ鑑賞と映画の3D鑑賞は雲泥の差がある。
あの孤独な空間は映画館でしか表現できないのだ。ゼログラビティの評価はそちらに詳細を書くとして
次に惜しむ部分は手塚治虫の参戦。これが実現しなかったこと。
当時彼に美術担当の依頼が来たそうだかあまりの忙しさのせいで断ったそうだ。
彼も映像や効果表現のこだわりをみてるとわかるように参加することになったらさらにクオリティの高い作品が仕上がっていたことだろう。
さて内容に触れると解釈は多々あるのでこれは観た人にその解釈は委ねたいと思う。
私的な感想を言うとただ時間は繰り返す。
宇宙という意思をもった何かによって。
未来は過去であり過去は未来である。
台詞や説明を極力省き映像表現で進めているため難解だ!
よくわからん!ってなるので映画をあまり観ない人はもっとあとにみたほうがいいのかもしれない。
でもよく考えてみると人類の歴史って謎だらけでかつ壮大な系譜なんですよ。
それを言葉で表現するとはおこがましいとおもわんかね?
見る時期、見る場所、誰と見るかによって変わってくるレビュー。
こんな味のある映画なかなかないですよ。今こんな点数ですがまた観たときじわりと点数があがりそうなそんな映画なのです。
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