シービスケット【評価:70点】

シービスケット

あらすじ・概要

大恐慌時代のアメリカに実在した競走馬シービスケットと、それを取り巻く3人の男たちの姿を描いたローラ・ヒレンブランドの同名の小説を原作としている。最後のレースシーンは当時の映像を参考にレース運びから着順にいたるまで極めて忠実に再現された。ゲイリー・ロスが監督と製作、さらに脚本を兼任した。また、主演のトビー・マグワイアは製作総指揮も担当した。第76回アカデミー賞では、作品賞を初め7部門にノミネートされた。報知映画賞海外作品賞を受賞。日本アカデミー賞優秀外国作品賞も受賞(最優秀賞ノミネートにあたる)。
——————
1929年10月、アメリカは株の大暴落で大恐慌時代に陥った。それまで自動車ディーラーとして成功を収めていたハワードは、最愛の息子を交通事故で亡くし、妻にも去られてしまった。そんな彼は1933年、運命的に出会った女性マーセラと結婚。そして、乗馬の愛好家である彼女に影響を受け、競馬の世界に傾倒していく。やがて、彼はカウボーイのスミスを調教師として雇う。スミスは“シービスケット”と呼ばれる小柄で気性の荒いサラブレッドの潜在能力に目を付け、その騎手として気の強い男ジョニー・ポラードを起用するのだった。
—————–

タイトル シービスケット
製作 2003年
原題 SEABISCUIT
製作国 アメリカ
上映時間 141分
ジャンル サスペンス
監督 ゲイリー・ロス
脚本 ゲイリー・ロス
出演者 トビー・マグワイア
ジェフ・ブリッジス
クリス・クーパー

評価

70点

レビュー

ピンチの時こそチャンスがあることを教えてくれる映画

アメリカが大恐慌に苦しんでいた1930年代、一世を風靡した競走馬シービスケットの実話である。大恐慌時代の失業率は25%なんと4人に1人が失業している計算だ。日本の今の失業率が5%
それを考えるとどれだけ悲惨な時代だったかよく分かる。

得てして人は苦しい時にヒーローを求める。それがシービスケットだったわけだ。

奇跡の実話はこのように始まる。

シービスケットは誰がどう見ても競走馬とはかけ離れた小柄なフォルム。それはまるでロバのよう。そして致命的に生まれつき脚が曲がっている。こんな馬に一体誰が競走馬としての活躍をイメージできるでしょうか?事実この馬は一度安楽死されかけます。

この馬が奇跡を起こすのだ。
なぜこの馬がこの大恐慌時代に希望をもたらすヒーローとなれるのか?

同じ挫折を味わった3人の男が運命に導かれたようにシービスケットと出会う。異なる人生の交わり。この4つのどれが欠けてもこの伝説は存在しなかった。

騎手、馬主、調教師そして希望を失った大恐慌に生きる人達の希望を乗せてシービスケットが小さな身体で駆ける。
レースの魅せ方は非常にうまく出来てます。こんなカメラワークの見せ方あるんだなぁと感心させられました。
何度も怪我などで挫折を味わいながら復活するその姿は思わずこみ上げてくるものがあります。

けして派手ではないが好感のもてる作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です