アザーズ【評価:50点】

アザーズ

あらすじ・概要

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第二次世界大戦の終結直後のチャネル諸島ジャージー島が舞台。グレースは色素性乾皮症を患う娘アンと息子ニコラスの3人きりで、広大な屋敷で暮らしていた。夫は出征したまま帰ってこず、使用人もおらず、不安な日々を送る家族の元に、新しい3人の使用人が現れる。それを境に、屋敷で不可解な現象が次々と起き始めた。

グレースの子供たちは日光が害になるために、厚いカーテンを閉め、ランプの灯りで生活していた。子供たちを安全に、信心深く育てるために、全精力を注ぐグレース。だが、誰もいない階上からの物音や、見知らぬ子供の泣き声がグレースを混乱させた。男の子とその親たちが、この屋敷に入り込んだと話すアン。
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タイトル アザーズ
製作 2001年
原題 THE OTHERS
製作国 アメリカ/スペイン/フランス
上映時間 104分
ジャンル ホラー
監督 アレハンドロ・アメナーバル
脚本 アレハンドロ・アメナーバル
出演者 ニコール・キッドマン
フィオヌラ・フラナガン
クリストファー・エクルストン

評価

50点

レビュー

暗く深い女の業を背負い続ける悲しき物語

この物語は罪と罰の物語だ。
キャンプにやってきた男女数人が叫びながら血みどろになるようなスプラッタホラーでない。

そこには悲しき運命を定められた親子の姿がはっきりと映しだされている。

時は1945年、第二次世界大戦末期、戦地に向かった夫の帰りを二人の子供たちと屋敷で健気に待ち続けるニコール・キッドマン演じるグレース。

屋敷の外は霧がかかりまるで閉ざされた空間は彼女たちの心を現しているようだ。

ヒステリックな母親グレースは光アレルギーの子供たちに異様な強迫観念にも似た愛情を注ぐ。
なぜ彼女はキリストの教えにここまで拘るのか?それはまるで子供にではなく自分に言い聞かせるように。

ニコール・キッドマンの肌はとても美しくこの孤立する残酷な世界に白く浮かび上がる。

ラストその真実を理解した時、驚きだけでなく母親の哀しさが伝わってきて切ない余韻を残すことになります。

ただ少しオチがわかりやすいので途中でわかってしまうので極力そのオチを見ないふりしてラストまで行くのが良い見方でしょうか。

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